「麒麟です。(低音ボイス)」もしかしたら今どきの若い方は逆にご存知ないのかもしれませんね。今回はお笑い芸人さんの麒麟の川島明さんについてお話していきます。
冒頭のセリフや今の活躍に至るまでを綴っていきます。
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麒麟:川島の例えがすごい!?
https://www.youtube.com/
芸人仲間を、哀愁漂う写真とともにハッシュタグをつけイジる、ボケる、最後に褒め上げる。インスタグラムで話題を呼んだ、麒麟川島の「#タグ大喜利」が待望の書籍化。掲載される大喜利の数は、書き下ろしも含めて700近く「こんな濃厚な本はもう出せない」と本人をして言わしめる自信作となった。そんな川島にNewsCrunch編集部が直撃した。
#麒麟川島のタグ大喜利/宝島社
タグをつけたら地獄みたいな写真に息吹が…
ーーこのハッシュタグ大喜利ってそもそもどんな経緯ではじまったのでしょうか。
川島 きっかけはインスタグラムに、寝室のエアコンを掃除したときの写真をあげてみたことからです。カビが泡の力によってポタポタと落ちていく様を見届けるというインスタグラムの世界観に全くそぐわない写真なんですが、これに「#ポケモンの対戦画面か」とタグをつけてみました。そうしたら8000を超えるイイねがついて、地獄みたいな写真にバンっと息吹がもたらされたんです。
▲これがその投稿
次に、千鳥のノブとの打ち上げ写真にタグをつけたら、今度は1万イイねを超えてこれは間違いないなと。大悟にもやって、今のような形になったのはナダルからですね。
ーーなるほど。それでこのタグ大喜利の写真がとにかく「イイ」んですが、どんなことを意識して撮っていたんですか?
川島 喜怒哀楽でいうと“怒”と“哀”を撮ろうと思っていました。顔でいうと「かっこいい顔」を撮ろうと。笑顔だと“喜”になってしまいますけど、「かっこいい顔」だと怒りと哀愁、両方を表現できるんですよ。
▲かっこいい顔を撮ろう、と意識しました
ーー大喜利もレパートリーがすごいです。昔からかなり数をこなしているのでは?
川島 言われてみれば、うちの相方によくやってましたね。「無印の茶封筒」、「ライオンズマンションの側面」とか、「お前〇〇に似てる」と漫才の間に挟んだりしていました。これが元祖タグだったのかもしれないですね。とにかくタグをつける作業が好きなんですよ。
ーー今回のタグ大喜利も、各芸人さんに10個前後もタグがついていて。この順番とかも重要なんですか?
川島 野球の打線みたいに組んでいます。1番はつかみで広く共感してもらえるもの、4番は重いもの、5番、6番は自分の好きなもの、7番、8番は人じゃないもの……っていう感じでしょうか。
出典:2020年5月25日WANIBOOKS NewsCrunchより
相方の田村さんに言っていたことが始まりだったんですね。
最近は芸能人の方もInstagramを始めていますよね。
私もよく芸人さんのライブを見たりしています。
一昔前は芸人さんはテレビの中やライブの上に立つだけの手の届かない存在でしたよね。
最近はSNSで友達のように繋がれるようになったため、私たちのようなお笑い好きな人が情報を得るだけでなく、芸人さんもネタ見せの空間として使っているということが分かりました。
そして全くお笑いを知らない人が単語を検索した時に引っかかるキーワード機能のタグも使っていたり、そのタグにも意味をつけていたりとシステム系も強いのでしょうね。
お笑いとインターネットが交わるとこのような化学反応が起こるということを教えて頂いたような気持ちになります。
会話の流れにある「かっこいい顔は怒りと哀愁を表現できる」という点、ジブリの高畑勲さんが得意とするクレショフ効果というものを思い出しました。
多くを語らずとして対象物がそう思っているように見えるという読み手の感情を派生させていく手法です。
まさに川島さんもものボケや大喜利が得意である点はそこに通ずる気がしますね。
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麒麟:川島の例え一覧
滝沢カレンが「其の壱」を「いちのいち」と言う
→スーパーマリオか
(全力脱タイムズより)
サンプラザ中野くんのコスプレのカラテカ矢部に
→2060年の人間
(テレビ千鳥より)
「ははーんを使って一言」に
→天体観測のサビの最後
「Oh Yeahははーん」
(IPPONグランプリ)
田村のYoutubeが2週間経っても再生回数80回に対して
→駅前で大声で
喋った方が
伝わりますよ
「ドッペルゲンガーと似た言葉を教えてください。」に
→鳥取県が…⁉
(IPPONグランプリ)
週刊誌に取られ肩を落とした千鳥大悟がスタジオ入りした際に
→「末高斗夢が
入ってきたかと思った」
2020年4月20日 お笑いラボラトリーより
川島さんの良さは誰かしらが笑えるボケであることです。例えばその辺りにいる通行人を100人集めて、川島さんのボケを見せたとしたら1人は笑う人がいるというイメージです。
この笑いは分からないという人はいます。
でも人は何かしらのとある業界のファンです。
誰かが知っていることをボケにするので、知っている人からしたら「ここでそのボケ持ってくる?」というような笑いのツボをピンポイントで押す達人ですね。
もしそれで笑えなかったら隣で笑っている人に「どういうこと?」と聞いて「こういう人がいるの(笑)」と笑いながら説明する光景がイメージできるのが川島さんのボケなんです。
学生時代オタクだったという川島さんの専門知識が爆発する瞬間だと思います。
特に大喜利では芸人顔負けのボキャブラリーがありますよね。
若手で出ていた時の麒麟川島さんは大喜利ライブによく出ていました。一度そのライブDVDを見ましたが、やはり若いからこそ右も左も見ずに己の笑いに対する正しさを押し通すような面白さがありました。
でもどこかで戦略を練っているような、どのタイミングで自分のボケを出そうか考えているところもあったのです。それが年齢を重ねるにつれて上手く自分を出せるようになったのだと思います。
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麒麟:なぜ?川島は遅咲きだったのか?
お笑いコンビ、麒麟の川島明(43)が18日放送のフジテレビ系「人志松本の酒のツマミになる話」(金曜後9・58)に出演。アンタッチャブルの山崎弘也(46)のせいで芸風を変えざるを得なかったと明かした。
「一番うれしい褒め言葉」というテーマで、千鳥のノブ(42)が「ザキヤマさんとの収録の後、よく聞きません?
ザキヤマさんがいないところで、みんなメーク落としながら言ってるんすけど『あれ、バケモンやな』って」と芸人界隈の声を紹介。
川島も「ザキヤマさんと共演することを大阪の若手は『事故る』って言ってますからね」と笑い「僕もかなり、ザキヤマさんのせいで芸風変わってますから」と若手時代を振り返った。
山崎と出会うまでは「相方が前に出て、僕はずっと後ろにいてスナイパーみたいな」芸風だったというが「この人(山崎)がずっと前で何かやるから、台本の3分の1で番組終わんのよ。ずっとディフェンダーでいたら一回もボール触れへんまま終わるから、急いで前に出るようになったんです」と告白。
芸人仲間からのクレームにも、山崎は「えぇ~! じゃあザキヤマチルドレンなんだね」と悪びれず。川島は「悔しいかな、でもそういうとこある。この人のせいで芸風をみんな変えたと思います」と苦笑いするしかなかった。
2022年3月19日サンスポより
こんなことを思っていたとは思ってもみませんでした。
川島さんなりに現実を見て苦悩を抱えていたのですね。
確かにテレビに露出した頃は相方の田村さんの貧乏だった貧困時代のトークが話題になって、よく後ろから抱えていたように思っていました。
本当は川島さんもいずれ前に出る人ではないかと思っていましたが、なかなかエンタメ業界やテレビマンに引き抜かれない何かがあったのですね。
関西の番組はニュースバラエティーでも芸人さんや関西のジャニーズの方がよく出ています。
またバラエティ番組はひな壇が多くて上からガヤを入れる番組が流行っていました。
丁度その頃に麒麟のお二方も出てこられた時だと思います。
千鳥さんや笑い飯さんの若手で漫才に力のあるコンビとライブをよくやっているイメージでした。
その点、テレビとなると同じお笑いというステージでも違うステージになるのですね。
やはりどの業界にいてもモンスターはいます。
どんなに変わり者や一癖二癖もある人でも、共通することは仕事が出来る人です。
それがザキヤマことアンタッチャブル山﨑さんだったのは意外でした。
関東の芸人さんである山﨑さんが関西芸人さんから恐れられていることは、本人の熱量や仕事に対する意気込みが違うのでしょうね。
その現実を変えるには自分はどんな行動をしたらいいのか、しっかり作戦を練らねばという思考になる部分が鞘から刀を少しずらし、きらりと光るように影の戦略家のように見えますね。
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麒麟:川島の魅力とは?
0:15~
いてくれると助かる芸人
万能タイプ、全てに通ずるこなせる力(プロの会話の間に入って合いの手のボケが出来る)
Youtube【宮迫】超万能プレーヤー!今やどの現場でも引っ張りだこの麒麟川島の芸人としての凄さを宮迫がアメトーーク時代を振り返り解説します【切り抜き】より
https://www.youtube.com/watch?v=qGNZIMM29tc
当時は目立たなかったという川島さんを「若手にしては出来過ぎていた」という宮迫さん。
会社の上司が出来る部下を語るような師弟関係を感じますね。
確かに2005年頃に容姿も優れた芸人が選ばれる「よしもと男前芸人ランキング」というイベントはマンスリーよしもとという月一回出版されるミニブックに当時開催されていました。
そのランキングに2位で選ばれています。
内面も外見も優れている人は大変好感度が上がりますよね。
また声も低音ボイスで落ち着いた声でステキです。
その声を活かした漫才の冒頭に
「麒麟です。」
とマイクに囁くのが彼らの掴みでした。あれがキャッチーになり、知名度を上げる基盤になったようにも感じます。
ただ持っているものをそのままにしていてはただの個性です。
しかしどう使うかによっては自分の良さをアピールすることが出来ます。その方法が次から次へと湧き出てくるのでしょうね。と
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麒麟:川島のまとめ
今回は麒麟の川島明さんを紹介しました。今の朝の顔と言えば、隣の局の番組でも芸人さんが担当していますね。
芸人さんは話し上手なところを買って起用されていると思われます。
一昔前は破天荒なイメージがあった芸人さん、それはその当時面白いと思われる要素の1つでした。
しかし現代はモラルや規制に引っかかるような危ないことが出来ない時代です。
子どもが見て真似してしまうことがないように、そういう芸人さんはほとんどと言っていいほどテレビでは見なくなりましたね。
また年々男性の美意識が高くなってきました。
例えばYoutubeでも広告に男性の脱毛CMが当然のように流れてきます。
外見に清潔感を感じる芸人さん多くなってきたことで、タレントではなく芸人がMCに増えたのかもしれませんね。
自分が子どもの頃見ていた、若い頃の川島さんは頭の良さそうで柔和なイメージがありました。
もちろん前に出ようとした勇気が現実を引き寄せたのかもしれませんが、元々持っている人間性が今回のMCの起用に繋がったのではないかと思います。
最初全国区でテレビ露出された時は相方の田村さんが引っ張っていたのをバトンタッチして、これからまた新たな麒麟を見せてくれることでしょう。今後の活躍が楽しみです。
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